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医療技術系

※特派員のプロフィールはアンケート回答時点のものです。

何を学ぶの?

チーム医療の一端を担うスペシャリスト

医療を行うのは医師だけではない。患者の症状を正確に把握する技術や身体機能を回復する技術も大切だ。医療技術系の学問は検査や治療の技術を研究・開発し、医師とともに「チーム医療」に貢献する。

医療技術系の学科は大きく検査系とリハビリテーション系に分けられる。検査系では血液や尿、心電図、レントゲンなどで体内の生理状況を調べる。現代医療では、機器の高精度化とともに臨床検査で行うことが増えているため、学ぶ内容は広範囲で深い。

リハビリテーション系は多種多様で、理学療法は運動や物理療法により身体機能の回復をはかる。作業療法では工作や操作などの作業を通して生活機能の向上を助ける。言語聴覚・視覚機能療法では訓練指導を行い、言語聴覚、視力などの機能回復をめざす。このほかに義肢装具の医療技術、鍼灸や柔道整復もこの分野で学べる。

どの学科も実習・演習が多くハードだが、学んだことがそのまま将来につながるだけにやりがいを感じられる学問だろう。

大学選びココがポイント

この学系は大学だけでなく、専門学校・短大でも学べるため選択肢が多い。また、資格の取得を目標としている場合が多く、進学した時点で自分の進路が決まってしまう学系でもある。同じリハビリテーション系でも担う役割が異なるので、卒業後の進路をしっかりイメージしておくことがポイントだ。

先輩たちの時間割

信州大学 医学部 保健学科 検査技術科学専攻 2年 グリーン特派員の時間割

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
1限 生理機能検査学 英語 病理検査学
2限 血液検査学 病理病態学II 呼吸機能検査学実習 臨床医学総論
3限 病態化学検査学 病原体検査学 免疫検査学
4限 薬理学
5限
6限
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※2年次前期の時間割

めずらしい講義 「病理検査学」

実際にラットを使って解剖をして、臓器の標本を作るという一連の作業を実習として行います。ラットという初めて動物を使う実習をしたので最初はドキドキしましたが、実際にやってみると動物が関わるという点では責任は感じたものの、そのおかげでしっかり標本の作り方を理解することができたので、動物に感謝しました。

こんな研究しています

大阪府立大学(現大阪公立大学) 総合リハビリテーション学部 卒業 いちご★特派員

脊髄損傷者の寝返り・起き上がり方法について

脊髄損傷者を損傷レベルに分け、それぞれのレベルで寝返りや起き上がり方法に特徴や違いがあるのか分析した。残存レベルにより、使う部分や筋肉、筋活動などを測定し、分析した。

実際に脊髄損傷者の方にお話をお聞きしたり、被験者として測定にきて貰ったり、ご自宅に伺い、普段の生活の様子なども見せて貰ったりお話をお聞きすることで、たくさんの学びがあった。人間として世界が広がった。障害者スポーツにもかかわることができた。

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