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農学(応用生命系)

※特派員のプロフィールはアンケート回答時点のものです。

何を学ぶの?

最新バイオ技術を食と環境に生かす

農学(応用生命系)は、生物がもつ機能を研究して産業への応用をめざす学問だ。従来は、肥料や農薬の開発、酒やチーズなどの発酵食品を代表とする食品加工技術の研究が中心だった。最近では、遺伝子組換え技術などのバイオテクノロジーが発達し、それを応用した物質の開発や生産、生産環境の制御などの研究が行われている。食品、医療、環境など応用される分野は多彩で、研究領域は幅広い。

大学選びココがポイント

応用生命系は、農学系学部の応用生物科学、応用生命科学、バイオサイエンスといった学科で学べる。バイオテクノロジーの応用については、工学系の生物工学科や応用化学科でも扱っている。植物や動物、微生物、食品など、研究対象は大学によって異なるので、各大学を調べて比較してみよう。

先輩たちの時間割

名古屋大学 農学部 応用生命科学科 2年 H.M.特派員の時間割

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
1限 生命系物理工学 生物化学 生命物理化学 英語 現代教養
2限 有機化学 遺伝学 現代社会の食と農
3限 生態学 動物生理学
4限 分類形態学 農学セミナー
5限
6限
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※2年次前期の時間割

こんな研究しています

東北大学大学院 農学研究科 修士課程 風上特派員

核内アクチン繊維がFUSタンパク質の液-液相分離に与える影響の解析

私の研究テーマは、「核内アクチン繊維が液液相分離を介してFUSタンパク質に与える影響の解析」です。FUSは核内に局在するタンパク質で、その特徴として、液液相分離によって液滴を形成することが挙げられます。FUSは液液相分離を介して存在状態を変えることで転写制御や遺伝子損傷修復に関与します。一方、アクチンは細胞運動や細胞骨格の維持に関与し、最も存在量が多いタンパク質として知られています。近年の研究により、アクチンは核内にも存在し、重合体を形成し繊維様となることで正常な核構造の維持に関与することが明らかになりました。そして、核内アクチン繊維は液液相分離を介して遺伝子発現制御を行うことが示唆されています。そこで、私はこれらのタンパク質を液液相分離という共通の観点から研究することで、二者がどのように相互作用し、核内構造体の形成に寄与するかを解明することを目的に研究を行っています。

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