獣医学
※特派員のプロフィールはアンケート回答時点のものです。
何を学ぶの?
動物を通じて生命科学を学ぶ
獣医学では、動物の病気の診断や予防・治療法の研究だけでなく、動物用医薬品の研究開発、野生動物の保護・管理も研究対象だ。また、豚熱や口蹄疫、鳥インフルエンザなど、家畜や人間社会に甚大な被害を及ぼす病気の予防も重要なテーマとなっている。日本において獣医師はペットのお医者さんというイメージが強いが、公衆衛生や人獣共通感染症の専門家でもあるのだ。
獣医学科の修業年限は6年で、獣医師の養成を主な目的とし、解剖学や細胞生物学などの基礎的な知識を習得した後、専門的な分野について学ぶ。実習用動物を使っての実験・実習も行われる。多くの大学では5年次から病院での実習を行い、卒業研究を経て、国家試験を受けることになる。
大学選びココがポイント
獣医学は、獣医学部や農学部にある獣医学科で学べるが、大学数は多くない。国際的な獣医学教育に対応するため、複数の大学で共同獣医学部や共同獣医学科を設置し、教育プログラムを連携して教育・研究レベルの向上をめざす大学もある。
研究領域が広く、大学によって扱う動物の種類や重点を置く分野が異なるので、各大学の特徴を調べ、比較・検討してみよう。実験や実習も多いので、施設・設備や附属病院、牧場の充実度についても確認しておきたい。
先輩たちの時間割
鹿児島大学 共同獣医学部 獣医学科 3年 pony特派員の時間割
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | |
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1限 | 動物感染症学 | 寄生虫学 | 獣医微生物学 | 獣医薬理学 | - | - |
2限 | 獣医病理学 | 獣医生理学 | 英語 | 獣医病理学 | 獣医発生学 | - |
3限 | - | 獣医微生物学実習 | 獣医解剖学実習 | 獣医解剖学実習 | 獣医組織学実習 | - |
4限 | - | - | ||||
5限 | - | - | - | |||
6限 | - | - | - | - |
※2年次後期の時間割
おもしろい講義 「獣医解剖学実習」
実際の動物を使った実習が全国の獣医学系大学で減っている中、鹿大は実際に動物を用いて実習できる。牛を横臥位ではなく立たせた姿勢で解剖できる全国でも珍しい装置がある。
こんな研究しています
酪農学園大学 獣医学類 卒業 ポーラスター特派員
家畜由来薬剤耐性菌に関する研究
家畜由来の薬剤耐性菌が堆肥を介して環境中に拡散されうるかを調査した。薬剤耐性菌は世界的に問題となっており、獣医療だけでなく人医療でも重要な課題であることから、早急な対策が求められており、その解決の一助となる本研究は重要であった。
もっと学問を掘り下げる
Kei-Netの協力サイト「みらいぶっく」では、学問をさらに細かく分類し、その学問を学べる大学や活躍する研究者、関連する書籍などをご紹介しています。ここでは、その中から獣医学に関連する学問の一部をご紹介します。
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