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社会学

※特派員のプロフィールはアンケート回答時点のものです。

何を学ぶの?

人間を取り巻く社会事象を研究

社会学は、社会で生じる諸現象を調査・分析する学問だ。家族・ジェンダー・メディア・文化・教育・地域・宗教・環境など研究テーマはとても幅広く、研究の視点もさまざまであり学際性の強い学問といえる。

社会学では現場が重視されるため、フィールドワークなどの社会調査が欠かせない。聞き取りやアンケート調査によりデータを収集し、仮説を立ててその裏付けとなる統計分析などを通じて、人々の意識を探っていく。

近年社会学から発展した分野に、メディア学や観光学がある。情報技術の発達により、ブログやSNSなどを通じて今や誰もが情報発信できる時代となった。こうしたメディア(情報伝達の媒体)の変化が人々のつながりにどのような影響を与えたのかを考察したり、メディアで発信する技術や方法を身につけたりするのがメディア学だ。観光学は、観光産業や観光開発に焦点をあて、地域文化や地域経済、行政政策までを幅広く研究する。インバウンド(外国人が日本を訪れること)観光促進は注目度が高く、日本の地域活性化に深くかかわる領域である。

大学選びココがポイント

社会学系の学部・学科は、その研究対象の広さから専攻・コース制を設けている大学がほとんど。実際にどんなことが研究対象とされているか、在籍する教授の専門分野は何かを大学案内などで調べておこう。

先輩たちの時間割

日本女子大学 人間社会学部 現代社会学科 3年 M.I.特派員の時間割

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
1限
2限 日本社会論 家族社会論
3限 行政学 演習(ゼミ)
4限 哲学概論 日本史学論
5限 地理学の方法
6限
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※3年次前期の時間割

おもしろい講義 「哲学概論」

哲学対話という形でその日のテーマ(「死刑制度を廃止すべきか?」「安楽死を認めるべきか?」など)について、一人ずつ意見を述べる。自分が何を話すかではなく、他の人の意見を聞いてそれを踏まえて話す必要があるため、論理的思考力やコミュニケーション能力が鍛えられる。

こんな研究しています

成蹊大学 文学部 卒業 R.N.特派員

「ひとりぼっち」と見られること

人々は「ひとりぼっち」に対するネガティブな規範の内面化によって「ひとりぼっち」を恐れるが、そのように「ひとりぼっち」でいることの抵抗感が生まれる要因を明らかにするために大学生12名にインタビュー調査を行った。
調査では客観的・主観的な側面から対象者を群れ群とひとりぼっち群に分類した。
その結果、群れ群では他者の「ひとりぼっち」に関心は示さないものの、自身が「ひとりぼっち」でいることについては否定的な考えを持つ傾向にあり、その要因には「ひとりぼっち」だと見られたくない、また「頼れる人がいないと不安である」という心理的要因が絡んでいた。ひとりぼっち群では他者の視線という点から「ひとりぼっち」でいることに初めは抵抗感のあったものの、気の合わない他者との関わりを避け「ひとりぼっち」を正当化させることで抵抗を感じなくなる過程が見られた。この研究より、「ひとりぼっち」に対するネガティブな規範は存在するものの、それを過剰に恐れる必要はないということが示唆された。

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