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電気・電子工学

※特派員のプロフィールはアンケート回答時点のものです。

何を学ぶの?

電子の有効利用を考える

電気・電子工学は、電子のとらえ方によって電気工学と電子工学に分けられる。

電気工学では、電子の流れ=電流を「エネルギー」としてとらえ、効率の良い発電や電力輸送、電気機器の制御や応用などを研究する。リニアモーターカーの超電導など新技術のカギを握る研究も多い。このほか、太陽光発電や風力発電といった環境負荷の低いエネルギー源や利用技術の開発など、地球環境問題の解決に向けた研究も進められている。

一方、電子工学はエレクトロニクスともいい、電子を「情報伝達の道具」としてとらえ、電子デバイスを用いた情報処理や制御にかかわる技術について学ぶ。コンピュータのソフト・ハード面の開発、半導体レーザーや光ファイバーを用いたネットワーク技術、発光ダイオード(LED)など電子の性質を応用するさまざまな研究を行っており、現代の先端技術の基盤を支えている。

大学選びココがポイント

電気・電子工学はそれぞれが専門性の高い分野であるため、学科・コース・専攻として独立させている大学もある。

一つの大学の中に電気・電子系の学科が機械や情報系との学際領域も含めて複数ある場合も多く、それぞれのカリキュラムや研究室を比較・検討することが大切だ。

先輩たちの時間割

静岡大学 工学部 電気電子工学科 3年 ピピ特派員の時間割

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
1限 電磁エネルギー変換工学 アカデミックイングリッシュ
2限 デジタルコンピューティング 集積電子回路 制御工学
3限 エネルギー電子制御 デジタル信号処理 過渡現象
4限 電子回路ハードウェアー
5限
6限
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※3年次前期の時間割

おもしろい講義 「デジタルコンピューティング」

四則演算しかできないコンピューターに対して、凝り返しや条件分岐を用いて、多次元連立方程式や微分方程式を上手く近似的に求めるアルゴリズムが面白い。

こんな研究しています

京都大学大学院 工学研究科 修士課程 B.T.特派員

メタマテリアルを用いた均一マイクロ波加熱

電子レンジで身近なマクロは加熱だが、課題は加熱ムラである。加熱ムラは、マイクロ波と呼ばれる電磁波の波長によって決まるため、通常の加熱装置で均一に加熱することは困難である。そのため、メタマテリアルと呼ばれる微細構造を用いた加熱装置を用いることを提案する。メタマテリアル設計は電磁界シミュレーションを用いて行い、設計できたものを実際に作製し実験を行う。

メタマテリアルは自然界には発生しない電磁界を発生させることができます。例えば、透明マントなども作成することが可能です。そのような、通常ではありえないような現象を発生させることができるのが面白い点です。自分にしかできない、他の誰も行っていないことをする楽しさがあります。

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