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通信・情報工学

※特派員のプロフィールはアンケート回答時点のものです。

何を学ぶの?

超スマート社会の実現をめざして

通信・情報工学は、情報化社会を支える技術について研究する学問。人工知能(AI)やIoT、バーチャル・リアリティ(VR)など、多彩な情報技術が開発されており、今後も発展が見込まれる分野だ。

通信工学では、情報を伝達する技術を研究する。電話線などの有線技術だけでなく、光ファイバーや無線技術との連係によって、情報をより速くより安全にやり取りするための研究が続けられている。

情報工学では、パソコンやスマートフォン本体などのハードウェアの設計から、ハードウェアを動かすために必要なソフトウェアの開発まで幅広く研究する。

大学では、コンピュータの基本構造、演算処理や回路の設計、プログラミングなどの基礎科目を学んだ後、ハードウェア系とソフトウェア系に分かれてそれぞれの専門分野の研究を進めていくことが多い。

大学選びココがポイント

通信・情報工学は理工系の情報工・情報科学・情報通信工・電気電子工といった学科で学ぶことができる。また最近は、理工系だけでなく人文・社会科学系の学部にも「情報」の名がつく学際的な学科が設置され、情報技術と人間社会の関係を扱う「社会情報学」を学べる大学もある。まずは、自分が情報分野において何を学びたいのか、どのような視点から取り組みたいのかを考えて志望校を検討しよう。

先輩たちの時間割

神戸大学 工学部 情報知能工学科 2年 H.K.特派員の時間割

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
1限 システムモデル
2限 確率と統計 複素関数論 情報数学
3限 アルゴリズム・データ構造 常微分方程式論 信号解析 応用解析学
4限 アルゴリズム・データ構造演習 論理回路 信号解析演習
5限
6限
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※2年次前期の時間割

こんな研究しています

奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 博士課程 Y.W.特派員

バーチャル大腸内視鏡のための症例に適応した内容物領域除去手法

大腸の内容物を造影剤により強調したX 線CT像に対して、画像処理を適用して内容物領域を除去する電子クレンジングが注目されている。電子クレンジングの課題として、自動でパラメータを決定して内容物領域を除去すると同時に、誤った除去によって大腸形状が損なわれないようにする必要がある。本研究では、CT 値分布と勾配を用いて大腸形状を維持しながら、自動的に内容物領域を除去する手法を提案する。

工学だけに携わっていると、工学だけのことしか考えないが、医用画像を対象とすることで、医学と工学の融合と言う新たな領域に自分が携われる嬉しさと、自分の研究成果により医学がまた一つ進歩するかもしれない、というやりがいは、この研究領域でないとわからないと思う。ただの工学ではなく、かといって医学だけでもない。両方の内容を併せ持つことで、生まれる新しい技術にワクワクできる。

コラム~ビッグデータとAI技術の活用~

動画配信サービスを利用すると、自分好みの映画やテレビ番組などのコンテンツをおすすめしてくれる。今や日常的によく目にする光景だが、どのようにして自分好みのものが選ばれているのか考えたことはあるだろうか。これには、ビッグデータとAI技術が活用されている。

まず、性別・年齢・居住地などのユーザーの属性、視聴・検索履歴や動画への反応といったユーザーの行動にかかわるビッグデータをコンピュータが収集し、AIに読み込ませる。AIはデータに隠された背景やパターンを分析する学習機能を有しており、学習結果をもとにユーザーに合った最適な提案をする仕組みだ。AIはもととなるデータ数が多いほどさまざまな提案が可能になり、さらには、ユーザーがAIにおすすめされた動画を見ると提案の効果があったと認知され、提案の精度がより向上するのだ。

これは、自社サービスを長く頻繁に利用してもらうという企業側の課題を、ビッグデータの収集とAIといった情報工学の技術が解決した一例だ。情報工学は私たちの生活の身近なところに活用されており、今後もますます発展していくだろう。

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